水イボの治療について

水イボは軟属腫ウイルスが皮膚に感染して生じます。

強いウイルスではないため,からだ(免疫システム)が無頓着に野放しにしてしまうのですが,時期が来ればその気になって治しにかかり,自然治癒します。発生から平均6.5か月(1〜19か月)で自然治癒すると報告されていますが,私にはもう少し長引く印象があり,「10か月程度で治ることが多い」とお話ししています。

有効な薬剤がないため,通常はピンセットでつまんで除去します。この方法には痛みを伴うため,硝酸銀を使った治療も報告されていますが,あまり治らないと聞いているため,私は試したことがありません‥。

①    ピンセットでつまんで除去する場合

麻酔テープを貼ったのちに除去する場合(麻酔テープをお渡しして,再診時に2時間前に貼ってきて頂きます)と,初診時に麻酔なしで除去する場合があります。ご本人,ご家族のご希望に応じます。

しかし,1回だけの除去で治りきる(再発しない)ことはまれです。もともとの個数にもよりますが,5〜10個の再発があれば再びつまみ取ります。たいていは,2〜3回つまみ取るうちに再発が少なくなり,1年以内には治ります。

②    除去しないで,経過観察に徹する場合

水イボができるお子さまでは,たいてい乾燥肌を伴っています。乾燥肌では皮膚表面のすきまがあるため,軟属腫ウイルスが別の場所に入り込みやすくなります。そのため,保湿剤を使用していただいて,水イボ周囲の皮膚を整えつつ,治るまで経過をみせていただいます。

また,水イボ周囲に湿疹(肌荒れ)を伴うこともあります。この場合は,かゆみのために引っ掻いてしまって,水イボをばらまく恐れがあります。ステロイド外用薬にて水イボ周囲の湿疹(肌荒れ)は鎮めてもらっています。ステロイド外用薬は皮膚の免疫力を低下させ,水イボを増やすという考え方もあります。しかし,やや強めのステロイド外用薬を短期間(2日程度)で使用しても水イボはほぼ増加しません。さらに,引っ掻いて水イボをばらまくことが防げるので,ステロイド外用薬をうまく使用することが大切と考えています。