足によい靴とは?

足のトラブルで来られた患者さんに「よい靴を履いてください。」とお願いすると、多くの方が「幅広い靴を履けばよいのでしょう。(今はオシャレをして履いてないけれど)家にはちゃんとあります。」とお答えになります。しかし,ここには2つの問題点があります。

1つ目は,『せっかくよい靴を持っていても活用していない』という問題です。靴を持っているだけでは無意味ですので、よい靴を常に履いて,ここぞという時だけオシャレ靴を履くことが大切です。

2つ目は,『足によい靴とは?』に対する解答です。残念ながら、「幅広い靴」は不正解と言わざるをえません。歩行して足が着地する際には足底に大きな衝撃が掛かり、靴の中で足が一瞬前方へ移動します。このために足の様々なトラブルが生じうるのですが、幅広い靴では足の前方移動が大きくなってしまいます。

例えば、足底への衝撃やゆび先が靴に当たるためにタコ・ウオノメができたり、糖尿病や関節リウマチの方ではキズが生じることさえあります。また、先細りの靴の中で足が前方移動すると、足も先細りの形になってしまい、外反母趾(おやゆびが外へ傾く)が誘発されます。

ここでは、『足によい靴』のポイントを5つ挙げておきます。また、高すぎるヒールや硬すぎる靴底が悪いのは言うまでもありません。

① 靴先が幅広く,足先と形が似ている。
② 靴先に約1cmの余裕があり,ゆびが靴先にも靴の天井にも当たらない。
③ 足の中ほどは幅広すぎず,ひもやバンドで足の甲がしっかり固定できる。
④ 靴と足で踵(かかと)の形が一致し,安定感がある。
⑤ 総合的に判断して,履き心地がよい。

このような靴を探すには試し履き・試し歩きが必要で,時間もかかるかもしれません。しかし、靴はそれなりに値段が高く、たまにしか買わないものなので、十分に納得できるものを買いましょう。

正しい靴

正しい靴

誤った靴

誤った靴